アメリカカンザイシロアリとは?
日本では1976年に初めて発見され、現在では日本全国に広まっていると考えられています。 乾燥材を加害して、家屋の屋根裏、窓枠や柱、畳、時には家具からも発生します。
加害材の孔(トンネル状の穴・蹴り出し穴)から、乾燥した俵状のスジの入ったケシの種に似た糞粒を排出します。
地下シロアリと違い、乾燥材にほんのわずか含まれる水分だけで生きていけるシロアリで、加害場所がコロニー(巣)を兼ねます。
そこから羽アリが群飛(巣立ち)し、外敵がいない屋根裏、壁内、床下等の環境下で新たな女王がたくさん誕生し、繁殖力がどんどん増していきます。
数年で建物全体に広がっていきますが、駆除をするためには、壁の仕上材を剥がすなどの作業をしながら、柱や梁などに取り付いた当該シロアリを駆除していかなければならず、駆除費用は莫大な金額になることが多いです。
羽アリの群飛は、4~11月に小規模ずつ何回も発生し続けることが多いですが、暖房している室内では羽アリが1年中発生する事があります。 木製の家具の中に営巣したまま移動され、移動先で繁殖、被害拡大するケースも見られます。
対処方法:駆除も予防もホウ酸を使用し、家全体へ徹底的におこないます(合成殺虫剤の使用は健康を害する恐れがあります)。
具体的には、ホウ酸水溶液の注入処理や木部コーティング処理、粉末によるダスティング処理など。
場合によっては、壁を開口した大工作業も必要となります。
その他、メッシュを設置するなどの侵入防止処理も必要です。
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