知ると怖いシロアリの害!正しい見分け方と対処法
シロアリが家に害を及ぼすことを、知っている人は多いでしょう。ただ、その被害がどれほどすさまじいかは、直接目にしてみないとなかなか理解できないかもしれません。
大げさではなく、シロアリ被害を放置しておくと柱や床下などが侵食され、ついには家が倒壊する大被害につながることがあります。
とても放ってはおけないシロアリの害、あなたはどこまでしっていますか?
シロアリ被害により倒壊した家とは?
阪神淡路大震災では、シロアリ被害や腐朽があった家屋の9割が全壊し、シロアリ被害や腐朽がなかった家屋での全壊数は約2割のみとなっていたことが統計データでわかっています。
本当に怖いシロアリの害
シロアリの恐ろしさは、家の土台や柱、壁を著しく劣化させることです。シロアリはマイホームの構造材も食い荒らします。
食べる部分は、土台と柱、筋交い等の構造部材、つまり、家を支える要となる部分を集中的に食い荒らし、基礎的な構造強度を著しく損傷させます。
家が地面に建っていられる強さを奪い、耐震性を極端に低下させてしまうのです。湿気を好むため特に水回りの箇所が狙われやすく、屋根に雨水の浸入があれば天井裏なども食い荒らします。
つまり、高さに制限なく家のどこでもシロアリに狙われる可能性があり、対策をしていないと住宅を守ることは非常に困難です。
早期発見が肝心
シロアリは、巣の中でシロアリの数がいっぱいになると、巣を増やすために一部のシロアリに羽が付きます。春から初夏にかけて羽の生えたシロアリが急に飛び回ることがありますね。これは新しい巣を作る場所を求めて巣から出てくる群飛(ぐんぴ)と言われるシロアリの習性です。
この状況は家の内部がかなり大規模に食い荒らされている可能性が予想されます。気付いた時にはシロアリ被害が相当進行しているといわれますが、建物を倒壊から守るには早期発見が大切です。
シロアリの害が出やすいのはどこ?
シロアリ被害に遭ってしまう可能性がある家は、全てです。
といっても、特にシロアリの害が発生しやすい場所を理解し、日ごろから重点的に意識して予防対策を打つことは有効です。
ここでは、シロアリに狙われやすい場所、侵入ルートになりやすい場所をまとめています。参考にしてください。
床下
シロアリは自然界のどこにでもいる生物なので、基本的に外部のどこからでも侵入してくる可能性はあります。地面からの侵入が非常に多くみられ、最も注意すべきは床下です。
シロアリは湿気が多く暗い場所を好むため、床下はまさに好条件の揃った環境です。床下はどんなに気を付けても生活の湿気が溜まる場所であり、シロアリにとっては格好の住まいになります。
新しい住宅は基礎をしっかり固め、腐食しにくい木材を使用していますが、年数が経つとどんな建物もシロアリと無縁になることはできないと考えたほうが賢明です。
シロアリが一度床下に入り込むと、そこを拠点に家の隅々まで広がってしまうおそれがありますので、十分に注意が必要です。
柱
柱はダイレクトに被害を受けてしまいやすい場所です。家の骨格である柱や筋交いが食い荒らされてしまうと、家全体が崩れてしまう大きな危険が伴います。
何かのはずみに家が突然倒壊するような恐ろしい状況にならないためにも、日常的に柱の状態はチェックしておきましょう。穴や隙間がないか、中が空洞になっていないか、特に柱の根元付近に注意しましょう。
屋根
地面からやってきたシロアリが、柱や壁を伝ってついには屋根や天井裏に到達してしまうことがあります。屋根から雨水の浸入などがあると、湿気を帯びてさらにシロアリにとって格好の巣になってしまうでしょう。
家の近くに樹木があるとそこにシロアリの巣があり、数が増えて被害を及ぼす場合もあります。小さな地震で屋根が崩落するような被害もあるので、油断はできません。
シロアリは人体に害はないのか
シロアリが家に多大な被害を及ぼすことはよく知られています。シロアリそのものが人体に何か被害をもたらすことはありません。
たとえば、皮膚に噛みついて健康被害を出すようなことはありません。それだけに、いることに気付かないうちに家が食い荒らされてしまうことになります。
シロアリからの健康被害?
シロアリの健康被害を考えるなら、シロアリそのものではなく、シロアリ駆除に使用する合成殺虫剤の危険性です。
シロアリを専門に駆除する業者にも、合成殺虫剤を使用する業者とホウ酸処理を行う業者とがいます。
合成殺虫剤は農薬系の化学薬品ですので、人体に健康リスクがあることが指摘されています。そのため、合成殺虫剤を使用する場合、最大5年で効果がゼロになるので、再処理が必要です。
ホウ酸というのは自然素材であり、薬局さんやホームセンターの園芸コーナーで肥料としてよく見かけるものです。ホウ酸は土台はもちろん屋根まで全部使うことが可能ですので、施工範囲が広いことでもより有用だと言えるでしょう。何より人体に影響がないため、幼児やペットがいても安心です。
ボロンdeガード工法によるホウ酸処理は、グッドデザイン賞やキッズデザイン賞でも評価されています。
精神的ダメージにも注意を
シロアリそのものには人体への害がないとはいえ、実は精神的なダメージが問題視されるようになっています。
生活の場でありよりどころである大切な自分の家に、シロアリが巣くっているというだけで大きなストレスになるのは当然のことです。
こうした心理につけ込んで、頼んでもいないのにいきなりやってくるシロアリ業者には要注意です。
特に問題もないのにシロアリ駆除の押し売りをしてくる悪徳商法もありますので、十分に注意をしてください。
シロアリ被害を放置するとどうなる?
シロアリ被害は、小さな地震でも家が倒壊するような多大な被害につながるおそれがあります。
シロアリに食い荒らされた家は、構造材の内部がスカスカになり、極端に強度が低下してしまうのです。そのままにしておくとタンスや机、書棚など家具にまで侵入し、食い荒らされてしまう場合があります。
シロアリが食べるのは木だけではない
実はシロアリは食欲旺盛な生き物で食べないのは、ガラスや陶器くらいです。
基本的には木材を好みますがそれだけでなく、ほとんどの素材は食い荒らすことが判明しています。
一度巣くってしまうと年中卵を産み続け、爆発的に増え続けるためあっという間に人が住めるような建物ではなくなります。
シロアリ?羽アリを判別したい時は!
シロアリの中で特に加害スピードが早いのはイエシロアリです。大きなものでは100万頭にも達する巨大なコロニー(巣)を作り、比較的乾いた場所ですら食害を起こす可能性があるのです。
シロアリかどうかわからない場合はシロアリポリスの公式サイトをのぞいてください。「昆虫同定サービス」は写真を撮ってLINEで送ることで、判別してくれます。プロによる判定ですから安心です。
まとめ
シロアリは、一度巣くうと爆発的な増殖を繰り返し、家全体を倒壊させてしまうような大きな被害を発生させることがあります。シロアリの害は想像以上に大きなものであり、とても放置していて良いものではありません。
新しい建物はさまざまな施工法で予防策は打っていますが、それで100%防げるものではありません。シロアリ駆除業者を探している場合は、プロフェッショナルであるシロアリポリスがおすすめです。
ホウ酸処理の業者も登録されているので、処理方法は選べます。シロアリに家を壊されないように予防・駆除・対策をしっかり行いましょう。
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