羽アリが羽を落とすのはなぜ？家に大量のアリの羽が落ちている時の対処法

家の中に羽アリのものらしき羽があると、「どうしてこんなところに羽があるの？」と思いませんか。

羽アリは、種類によっては家に被害を及ぼす可能性があるため、羽を見つけた場合は、対処が必要です。ここでは、家に大量の羽アリの羽が落ちている理由と、その対処法について解説します。

羽アリが羽を落とすのはなぜ？

羽アリが羽を落とすのは、交尾・営巣を行うためです。羽アリには、黒アリとシロアリの2種類います。シロアリと黒アリの生態は異なりますが、羽アリだったものは、どちらも交尾・営巣を行うために不要になった羽を落とします。

羽が落ちているまたは羽を落とす羽アリを目撃した場合、家への被害が及ぶ可能性が高いため、早急な対処が必要です。

そもそも羽アリとは？

羽アリとは、特定の種類のアリを示しているわけではありません。アリの役割のひとつなのです。通常アリには、羽は生えていません。飽和した巣から旅立つために羽が生え、羽アリになります。

羽が生えたアリは、巣から飛び立ち、営巣・交尾するのです。

シロアリの羽アリが羽を落とすまで

シロアリの羽アリが羽を落とすまでの流れは、以下のとおりです。
１　巣から旅立つ
２　地上に降りたち羽を落とす
３　つがいとなるシロアリを見つけ営巣・交尾する

シロアリは、元の巣から飛び立ち、地上に降りたら羽を落とします。つまり、シロアリの羽が落ちている場合は、近くに巣を作る可能性があることを示しているのです。

黒アリの羽アリが羽を落とすまで

黒アリの羽アリが羽を落とすまでの流れは、以下のとおりです。
１　巣から旅立つ
２　つがいを見つけペアになり交尾する
３　メスは羽を落とした後に営巣する
黒アリの場合、交尾をした後に羽を落とします

羽アリがシロアリなら家に被害を及ぼす可能性が高い

羽アリにはシロアリと黒アリがいますが、羽アリがシロアリの場合は、家に被害を及ぼす可能性が高いです。シロアリと黒アリの特徴がわかっていれば、羽アリを見つけた際に、どちらのアリであるかすぐに見わけられます。では、シロアリにはどのような特徴があるのか見ていきましょう。

シロアリの特徴

シロアリの特徴は、以下のとおりです。

見た目	・大きさ4.5mm～8.5mm ・体は寸胴で数珠状の触角をもち、付いている羽が4枚とも同じ大きさ
羽アリの羽の落としやすさ	落としやすい
発生時期	主に4月から7月 （アメリカカンザイシロアリは4月～11月の広い範囲で発生の可能性あり）

黒アリの特徴

黒アリの特徴は、以下のとおりです。

見た目	・腹部にくびれ ・前の羽が後ろに比べて大きい ・触角がくの字に曲がっている
羽アリの羽の落としやすさ	落としにくい
発生時期	4月から10月

落ちた羽や羽アリを見つけた場合の対処法

落ちた羽や羽アリを見つけた場合の対処法は、以下の３つです。
・シロアリか黒アリか判別する
・見える範囲の羽アリを駆除する
・プロの業者に連絡する

それぞれの対処法について、詳しく見ていきましょう。

シロアリか黒アリか判別する

羽アリや羽アリの落ちた羽を見つけた際には、シロアリか黒アリかを判別します。前述したとおり、シロアリの特徴は、以下のようなものになります。
・寸胴で前後の羽4枚が同じ大きさ
・触角が数珠状
・羽が落ちやすく4月から7月に発生する

一方、黒アリの特徴は、以下のようになります。
・腹部にくびれがある
・触角がくの字に曲がっている
・羽が落ちにくく4月～10月に発生する

このように、シロアリと黒アリには、見た目的にも異なる特徴があるので判別できます。また、落ちている羽の特徴・箇所・数から、シロアリか黒アリか判別する方法もあります。

＜シロアリの場合＞

落ちている羽の特徴	茶色~黒色
箇所	家の中や庭
数	大量に落ちている

＜黒アリの場合＞

落ちている羽の特徴	黒い色
箇所	庭など屋外
数	数枚だけ落ちている

シロアリの羽は非常に取れやすいので、家の中などに大量に羽が落ちていると、シロアリが棲み着いている危険性が高いです。黒アリの場合、羽は取れにくく大量に落ちていることはありません。数枚しか羽が落ちていなければ、黒アリの可能性が高いです。
なお、外来種のシロアリでアメリカカンザイシロアリにおいては、落ちている羽が少ない場合も多く、一度侵入を許してしまうと駆除が難しいシロアリであるため、安易に判断することは避けましょう。

見える範囲の羽アリを駆除する

羽アリを家の中で見つけたら、見える範囲で駆除する方法があります。主な方法としては、以下の2つ。

・掃除機で吸い取る
・ビニール袋で捕まえる

羽アリを見つけたら、掃除機で吸い取れば、掃除機で吸い取る際の圧力によって羽アリを退治できます。

ビニール袋を使う際は、羽アリが出ているところにビニール袋を設置して、袋の中に羽アリを集めます。羽アリがビニール袋に入ったら、口をしっかりと留めて逃がさないようにしましょう。さらに、その上からビニール袋で覆うと完ぺきな密閉状態となるので、ビニール袋の口から逃げ出すこともありません。しばらく置いておくと、窒息します。

ビニール袋に入れた場合も、掃除機で吸い取った場合も死骸をとっておくと、羽アリがシロアリなのか黒アリなのかを判断しやすいです。

プロの業者に連絡する

羽アリや落ちた羽を見つけたら、プロの業者に連絡をするのがベストです。とくに羽アリがシロアリだった場合、家の中が被害にあっている可能性が高いので、早めに駆除する必要があります。

シロアリ業者によって駆除方法は異なりますが、中でもホウ酸を取り扱う駆除業者がオススメです。

ホウ酸は人体にはほとんど害がなく、シロアリを寄せ付けない効果を長期間発揮し続けます。
シロアリは腎臓がないので、大量のホウ酸を摂取すると、エネルギー代謝ができなくなり、死んでしまうのです。
なお、賃貸の場合には、トラブルを防ぐためにも、事前に大家さんの承諾を得てからシロアリ駆除のプロの業者に依頼する手順がオススメです。

まとめ

羽アリにはシロアリと黒アリがいますが、両者の生態は異なります。シロアリの場合、羽が落ちやすくまとまって大量に羽が落ちていることがあります。一方黒アリは、羽は落ちにくいので、大量に落ちることはなく、落ちていても数枚です。また、シロアリは家の中や屋外に巣を作りますが、黒アリの場合は基本的に屋外です。

家の中で大量の羽を見つけたら、それはシロアリの可能性が高いです。シロアリだった場合、すでに家の中に侵入され営巣されているので、駆除が必要です。根本から駆除するには、プロの業者に依頼するのが一番早く確実です。

シロアリ駆除業者をお探しの方には、シロアリポリスがオススメです。シロアポリスは、お客様の不安を解消するサービスのみ提供しています。そのため他にはない安心感があります。家の中で大量の羽を見つけたら、迷わずシロアリポリスにご相談ください。