イエシロアリの怖さと対処法
シロアリが家に発生すると大変らしいというなんとなくの知識はあるでしょう。ですが実際に被害に遭わないと、どのくらい怖いのかわからない方は少なくありません。
シロアリにはいくつも種類があり、特に怖いのがイエシロアリです。今回はイエシロアリの特徴となぜ怖いといわれるのか、発生する原因や対処法を紹介します。
イエシロアリとは
シロアリと総称されますが、世界には数多くのシロアリの種類があり、日本でも十数種類は棲息しています。その中でも、家を駆逐するほどの大きな被害をもたらすのがイエシロアリです。
イエシロアリは、関東以西、太平洋岸の温暖な地域から、九州、沖縄にかけて多く見られるシロアリです。寒さに強くないため、北海道や東北地方など雪が降るようなエリアでは生息していません。
建物の床下や水回り、コンクリート基礎の中など、高温多湿なあらゆる場所で活動し、基礎部分から侵入し土台、床組、柱などの木部をどんどん浸食していきます。
気付くのが遅れれば、柱の中がスカスカになってしまう恐れや床が薄くなってへこむなどして家が弱ってしまうので注意が必要です。
プロが伝えるイエシロアリの住処
イエシロアリは庭で見かける黒アリのように、人の目に触れるような場所で動き回ることはありません。
床下や断熱材、基礎部分などに入り込んでいることが多く、非常に小さい生物であるうえに、通常の生活では目につかないので発見しにくいです。多くのケースで床がボロボロになって抜けたり、柱に穴が空いたり、時にはシロアリの通り道である蟻道ができるなど目に見える異変に気付いて、異常を感じるケースが多いです。
慌ててシロアリ業者に点検や調査を依頼すると、大量のイエシロアリが発生していて、床組だけでなく壁内までもがボロボロになっていることがよく見られます。地面から床や柱へとのぼって屋根裏まで、無作為に食べまくっている状態もあります。
あかりにたかる虫
室内の照明器具に夕方や夜になると、小さな虫が群がっている、照明器具のカバー内に羽が付いた小さな虫が大量に死んでいた、部屋の中に羽アリの羽が大量に落ちていた、そんな経験はありませんか。
多くの場合、「虫って明るいところに群がるよね」、「どこから入ってきたのだろう」と掃除して終わってしまいます。実は、この小さな虫、羽アリはイエシロアリである可能性があります。夏になると虫が寄ってきやすいので無視してしまうのは危険です。
イエシロアリの身体の特徴
羽アリというのは黒アリやシロアリの幼虫が羽化したものです。羽アリの正体が、シロアリでその中でもイエシロアリであると危険です。
イエシロアリの羽アリは、体長が7~10mmほどで、茶褐色で胴体がずんどう(くびれがない)そして、大きさがほぼ同じ4枚の羽が付いています。行動するのは暗くなってからで、6~7月の梅雨時期から夏の夕方に飛び立ちます。
羽アリが家の中に押し寄せる理由
イエシロアリはコロニーと呼ばれる群れを形成して、集団で暮らす性質があります。大量に産卵するので、幼虫の数も棲みつく期間が長くなるほど大量に発生し、数十万頭、大きいコロニーは数百万頭にまでのぼります。
羽アリがコロニーから飛び立つ理由は、コロニーの中がシロアリで飽和状態になり、居場所がなくなったことで、羽アリとなって飛び立っていくためです。
次のコロニーを形成するために巣立つ感覚です。
つまり、羽アリを見かけたけれど、死んでいたから安心、群がっていた翌朝にはいなくなったから一時的なことと片付けてはいけません。
高温多湿でシロアリにとって居心地がいい
シロアリ全般がジメジメした暖かい場所が好きなので、湿気がこもり、屋外の寒さをしのげる床下や温かいお湯を使うお風呂などの水回りの下に潜り込みやすいです。
コロニーが大きくなり成熟してくると新たなコロニーを形成すべく群飛(巣立ち)します。群飛する殆どの羽アリは天敵に食べられてしまいます。天敵を逃れオスとメスが無事に出会いペアを組むと新しいコロニーを形成し卵の量産体制に入っていきます。家の中には人間が意識していなかったとしても、高温多湿の場所がたくさんあります。
床下の古くなった木材や柱の中をはじめ、湿気の多い浴室や洗面所、トイレやキッチンなどの水回りのタイル張りの床材や壁材も狙われます。
さらに、イエシロアリは床や壁内に分巣といって本巣とは別に、別荘のようなコロニーを形成し、そこを拠点に建物全体を食害します。室内では畳や古本、電気の配線などにも棲みつくことがあります。こまめな掃除をすることや換気をして湿気対策をするなど気を付けなくてはなりません。
光が原因
コロニーを離れたイエシロアリの羽アリは、庭木の切り株などに寄生することもあります。比較的温暖な地域や夏場は暑いのに庭がジメジメしているといった場合は要注意です。
夜になると明るい光のところへ集まってくる昆虫がいます。
外の電柱などに取り付けられている外灯や玄関先の電灯に小さな虫が群がっていれば、それもイエシロアリかもしれません。
さらに、夜に室内で明かりをつけると、網戸などをすり抜けて入ってきます。梅雨時期は羽化シーズンで狙われやすいので、戸締りすることやカーテンをしっかり閉めて、遮光することが大切です。
明りに群がる理由
イエシロアリは、照明などの光に群がる走光性を持つのです。そのため、夏の夜に室内の照明に羽アリが群がっているとすれば、室内や床下などに羽アリのすみかがあるかもしれません。
開いていた窓や網戸をすり抜けて入ってくるケースもありますが、室内や家の下で発生したものが、夜間に照明器具に集まってくるならさらに危険です。
イエシロアリの羽アリを見かけたということは、家の中や近くにイエシロアリのコロニーが形成されているかもしれません。
シロアリの拠点コロニーを発見して退治しよう
羽アリを見かけた時や柱に穴が空いている、床がへこむなど異変を感じたら、シロアリが発生していないか調査をして、退治することが必要です。
そのまま放置すれば、床下や床、柱から天井まで食い散らかされ、家がボロボロになって住めなくなったり資産価値がなくなります。そうなると、売却などもできなくなります。シロアリを退治するには、コロニーを発見し巣コロニーを丸ごと駆除しなければいけません。
定期的な点検や調査が大切
シロアリがいるかどうかは、素人ではなかなか発見しにくいので、プロに任せるのが安心です。畳を上げて床下に潜り込むなどの作業は、専門業者でないと対応できません。
よくシロアリ業者のチラシを見かけて高いから無理、訪問営業に来られて怪しいからダメと感じ、対処をせずにきた方も多いのではないでしょうか。
確かに、料金が高すぎる場合や依頼もしないのに訪問営業に来る業者は専門性に問題がある場合もあるので、注意が必要です。
ですが、駆除業者が怪しいから、点検の金額が高いから、うちにはシロアリはいないから決めつけて点検や調査を一度もせずにいると、いつの間にかイエシロアリの巣窟になっているおそれがあるので注意しましょう。
信頼できる業者を探して、シロアリの被害がないうちに点検することが大切です。
ホウ酸処理が安心
シロアリ業者といっても、退治や防除の方法はさまざまです。
それぞれ業者によって、こだわりの薬剤を採用していますが、おすすめなのはホウ酸処理です。
ホウ酸は化学的な薬品とは異なり、自然素材なので化学物質によるアレルギーの心配がなく、ペットなどを飼育しているご家庭でも安心できます。
安心の素材なのに、化学薬品より持続性が長く、経費を抑えられる点でも選ばれています。
まとめ
イエシロアリはシロアリの中でもリスクが高く、家をボロボロにするような強力な存在です。床が沈んだ場合や柱に穴やひびがあって初めて気付く方もいますが、羽アリを見かけた時も要注意です。
発見が遅れないように、専門業者に点検や調査を依頼しましょう。ぜひシロアリポリスをご利用ください。
退治や防除には、安心して使えて持続性も高いホウ酸処理がおすすめです。
安心のホウ酸処理を行っている業者を探すなら、シロアリポリスから検索をしましょう。
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