白アリの大群を見つけた! 市販のスプレーは効果があるのか? 注意事項と被害を広げない対策を紹介します
シロアリが大量に発生してしまうと、大切な住まいに悪影響を及ぼします。
住まいへの被害を最小限に抑えたいのであれば、できるだけ早く専門業者に駆除を依頼することが欠かせません。
専門業者に駆除してもらうまでの間に自分でも簡単にできる対策をしておきましょう。
本記事では、目の前のシロアリを退治するためのスプレータイプの殺虫剤の成分を紹介します。あわせて使う際の注意点についても解説するので参考にしてください。
市販の殺虫スプレーの成分、特徴
目の前のシロアリを殺虫するだけならホームセンターに売られている殺虫剤が簡単です。現在さまざまなスプレータイプや錠剤、粉末など数多くの殺虫剤が発売されています。
初めて使用する方でも使いやすいのは、スプレータイプです。シロアリにめがけてシュッとひと吹きするだけで目の前の虫を駆除することができます。虫が苦手な人でも距離をとれて、手間がかからず衛生的で便利です。
市販で販売されているものは殺虫剤といっても種類が豊富なので、どれを選べば良いのか悩みますね。そこで今回は、シロアリに大きな効果を発揮するスプレータイプの殺虫剤の選び方、効果的な成分について解説します。
フェニルピロール系
シロアリ駆除に大きな効果が期待できると言われているのが、フェニルピロール系成分が配合された殺虫剤です。この成分は、大量に発生したシロアリの呼吸を止めることができ、増殖するのを防げます。
しかし、正しい使用方法を守って使わなければ、人体やペットにも悪影響を及ぼしてしまうこともあるため注意が必要です。使用する際には、必ず表記されている使い方や注意点を確認するようにしましょう。
ネオニコチノイド系
人体やペットへの安全性を重視しながらシロアリ駆除を行いたいのであれば、ネオニコチノイド系の成分が配合されたものがおすすめです。ネオニコチノイド系は、農薬にも使用されています。シロアリの神経伝達物質に効果を発揮し、また残効性があるのでシロアリ駆除によく使われる薬剤です。
ただし、ニコチンによく似た成分であるため、子供の脳に影響があると言われていることから頻繁に使うことはニコチン同様におすすめできません。お子さんやペット、ご高齢の方がお住まいの場合は念の為、使用を控えてください。
ピレスロイド系
シロアリのみならずさまざまな害虫駆除に使用されているのが、ピレスロイド系の成分が配合された殺虫剤です。ほとんどの市販の殺虫剤に配合されている薬剤です。強力で即効性がある反面、その殺虫成分がすぐに分解されるので、比較的気軽に使用することができるでしょう。
代表的なものとしてこの成分は、蚊取り線香にも含まれています。害虫駆除に使われることも多く、ゴキブリなどの害虫にも有効です。筋肉を痙攣させる効果があります。目の前のシロアリを駆除するだけならこのピレスロイド系がおすすめできます。
ホウ素系
人やペットなどの哺乳類に安心安全なといわれているのは、ホウ酸塩を配合したホウ素系スプレーです。
シックハウス症候群や化学物質に過敏に反応される方がお住まいの場合は、このホウ素系のみ唯一使用ができます。ただし、ホウ酸塩と別の化学薬品を混合されているものも流通していますのでご注意ください。
このホウ素系は本来、シロアリ予防を目的に使用される薬剤ですが殺虫効果もあります。しかし即効性が無いため殺虫を目的とした使用は通常は行いません。ホウ素系で駆除を行う場合は、時間と手間、そして経験が必要になりますので、ホウ酸のプロに相談し、適切な処理をしてもらうのが良いでしょう。
ホウ素系は住まい手の健康に影響がなく小さいお子さんやペット、高齢者がお住まいでも安心して使用できる予防剤として売られています。効果が長期間持続するメリットがあるので、何度もスプレーをする必要がありません。シロアリが出る前にスプレーしておくのが一般的な使い方です
シロアリにスプレーを吹きかけるとどうなる?
目に見えているシロアリに殺虫スプレーを吹きかけると、一時的にはシロアリを退治することができます。ですがあくまでも目に見えているシロアリのところだけ。吹きかけた後の危険性を3つ説明します。
シロアリがさらに奥へと逃げる
シロアリにスプレーを吹きかけると、生き残ったシロアリがさらに奥深くまでと逃げ込む場合があります。別の部材に被害が及ぶかもしれません。
壁内など目に見えない範囲に被害が広がってしまうと新たな被害に気がつくまでに時間を要してしまいます。コロニーの位置や侵入経路など的確に把握して処置を施す必要がでてくるので、そうなると初心者では手が出せません。吹きかける時には、被害が広がるリスクもあることを知っておいてください。
スプレーは一時的な予防にしかならない
市販のスプレーは一時的な効果で、しばらくするとまたシロアリを見かけることもあります。
スプレーに対し耐性がつく
シロアリは昔から同じ形で生きている生き物で、ゴキブリの仲間です。そのため高い繁殖力とともに、殺虫スプレーに対して警戒をしたり耐性ができてしまうこともありえます。もしシロアリに耐性ができてしまうと絶滅させるのは非常に困難を極めます。
市販の殺虫スプレーは、あくまでも一時的な措置だということを覚えておきましょう。シロアリのその後が気になる場合には、きちんとプロに相談をして点検もすると安心です。
殺虫剤を使用した後の注意
殺虫剤は使用した後に、「その場にいる虫が逃げた」「撃退できただろう」と思ってはいけません。殺虫剤の成分が肌に触れると、刺激になり赤く腫れ上がることもあります。シロアリや害虫に対し殺虫剤を使用した場合は、吹きかけた部分に薬剤が残らないように拭き取るようにしましょう。
手軽に使えるスプレーこそ危険
市販の殺虫スプレーは手軽に害虫駆除ができます。ハチやゴキブリ、カメムシなど種類によって内容成分が異なり、その効果は変わります。シロアリに対して有効な殺虫スプレーも存在します。が、シロアリは根絶をさせないと大切な住宅をどんどん侵食して行きます。この点がほかの虫とは大きく異なります。
住宅をきちんと守りたいのであれば、シロアリの種類を特定したうえできちんと対応してくれる業者に任せましょう。シロアリの駆除業者には、シロアリを全て駆除する能力があります。副作用が心配であれば、使用する薬剤に関してもご相談に乗ることができるので安心してください。
まとめ
シロアリは市販のスプレーでも一時的には効果があります。ただし効果があるのはあくまでも目に見えているところだけ。数が多い場合にはシロアリ被害が広がってしまうこともあります。殺虫スプレーを散布した後にシロアリが奥深くまで入り込んでしまうと住宅をさらに食い荒らす危険性があります。
シロアリはほかの害虫よりも繁殖力が強いため取り逃してはいけません。スプレーで対応した後はきちんと駆除業者に電話をして家全体を点検してもらいましょう。シロアリの駆除業者をどこに頼んだら良いかわからないという人は、シロアリポリスを検索してみましょう。業者が点検して、まだ残っているシロアリがいるなら完全に駆除することがおすすめです。
シロアリポリスでは、ホウ酸を使った安全性の高いシロアリ対策を行っています。気になる人はお気軽にご相談ください。
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