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vol.25 シロアリ被害に火災保険は使えるのか?

シロアリ被害に火災保険は使えるのか?

皆さんの住まいでシロアリによる被害に遭った場合、恐らくほとんどの方が専門の駆除業者に相談される方が多いのではないでしょうか。

シロアリ駆除というと費用も高くなるのでコスト面が気になるところです。
住宅で火災や落雷、水害など自然災害に遭った場合には火災保険が適用できますが、シロアリも自然災害なので火災保険が使えるのでしょうか。

シロアリ被害に火災保険は適用できるのか

シロアリの駆除を行う場合、一般的な火災保険では、シロアリによる家屋の損害に対して火災保険を適用することはできません。

火災保険の中には家財保険と呼ばれるものもあり保障されますが、これも一切認められません。動物、植物起因の損害は免責となっています。

また例えば台風といった自然災害で木部が濡れ、蟻害発生した場合でも火災保険は適用されません。台風による倒壊などの突発的な事故は保険要件を満たしていますが、シロアリ被害は時間をかけて発生するもので保険要件を満たしていません。

事故の原因との関係が不鮮明であり、保険会社は、「元からシロアリがいて、たまたま木部が濡れて蟻害の発生とタイミングがかぶった」と判断します。

シロアリ駆除にかかる費用はどのくらい?

一般的にシロアリ対策にかかる費用を、業者別に簡単に紹介していきましょう。

正直なところ、地域性やその業者の工事の質にもよるため費用はピンきりです。
まず宣伝などでも有名な大手業者やJA関連企業の場合は1㎡あたりで3,000円~、ネットで検索すると1,100円~、最も安価で880円なんて破格の数字を見つけることができます。

しかし、施工の質や技術の面で、心配な業者も存在します。そして、シロアリが生息していた場合は別途費用を請求されることになり、被害状況によりますが高額な請求になる可能性があります。

シロアリ被害にかかる家屋の修繕費用について

シロアリ被害に遭った場合は、ただ駆除するだけではなく、被害に遭った部材を修繕しなければならないケースがあります。

シロアリの被害を受けやすい場所は、シロアリ自体が湿度が高い環境を好むためお風呂、洗面所、キッチンなど水回り周辺の床下が多く被害状況にもよりますが数十万円から数百万が必要になるかもしれません。

修繕費と駆除費用を考えると、保険が使えないのは厳しいですね。そんな時に少しでも費用を抑えたい人にできる方法を紹介します。

シロアリ被害に必要なコストを抑えるための方法

シロアリ被害に遭った時に火災保険が一般的には使えないとなると実際に満額をなんとか工面できないのでしょうか。保険を使う以外になんらかの術はあります。
コストを抑えるためのヒントを以下に紹介します。

確定申告を使って税額控除

確定申告の中に雑損控除というものがあります。
シロアリの駆除費用は所得税法施行令第9条に「害虫その他の生物による異常な災害」に該当すると考えられています。

そのため、ある一定額を超えた損害が生じた場合については、シロアリ被害であっても害虫による資産の異常な損害が生じたと認められるため、雑損控除を受けることができるのです。

雑損控除として控除が可能なのは、

  ●(シロアリ駆除費用ー保険などから補てんされる金額)ー総所得金額 ×10%

  ●(シロアリ駆除費用ー保険などから補てんされる金額)ー5 万円
   ※保険など(シロアリ保証制度など)

のうちどちらか多い方の金額が控除となります。

シロアリ駆除で雑損控除を受ける際には、領収書が必ず必要になりますので、廃棄しないように確定申告が終わるまで必ず保管しておくようにしましょう。

また、シロアリ駆除を業者に依頼した場合、シロアリ駆除と予防の施工をしていただいた場合はそれぞれの項目で領収書を分けてもらう必要があります。
というのも、申告できるのは予防ではなく、あくまで駆除に対してのみですので、予防に関しては控除を受けることができないためです。

シロアリの駆除と予防が合算された領収書は控除が受けられない可能性がありますので気を付けましょう。
また、ご自身のDIYによる駆除に関しても対象外となりますので注意してください。
申告の際は、免許証やマイナンバーなどの本人確認書類、確定申告書、源泉徴収票など所得がわかる書類、領収書が必要になります。
確定申告期間に税務署へ一連の書類を提出することで、後日還付額が入金されるという仕組みです。

持ち家ならリフォームローンを使用

もしも皆さんのお住まいが持ち家であればリフォームローンを使用して修繕費用に充てるという方法もあります。
リフォームローンは住宅購入の際に使える住宅ローンのように、家屋を修繕する際やリフォームする際に使うことができるローンになります。

リフォームローンとは

住宅ローンに比べて低金利で借り入れることができるとも評判です。ローンとなると低いとはいえ金利を少なからず支払わなければなりませんが、修繕や駆除対策の資金がない場合はリフォームローンを利用するのが賢明と言えるでしょう。

リフォームローンは無担保型と有担保型のものがあります。
無担保型のものは最大500万円〜1,000万円の融資を受けることができるのに対して、有担保型は1,000万円〜1億円までの融資が最大で受けられます。シロアリ被害によるリフォームは小規模なものであるため無担保型のリフォームローンで十分と言えるでしょう。

シロアリ駆除業者やリフォーム業者独自の保険や保証

新築の家を建てた時、近年はシロアリ予防対策が施工されていることがほとんどです。この時に、ほとんどの会社ではシロアリ損害賠償保証を付けている業者が多いです。

この保証があることで、定められた一定期間内にシロアリが発生した場合は無償で再度施工してもらうことや施工費用を請求することもできます。

しかし、業者によっては一般的に多いヤマトシロアリとイエシロアリのみが対象で、アメリカカンザイシロアリは対象にならないこともあります。建物補修金額の上限が定められていることもあるので要注意です。

補助金や助成金は基本ない

シロアリ駆除というと住んでいる自治体によって補助金が支給されるケースもありそうですが、火災保険同様に補助金や助成金も支給されることはありません。

一部の地域では、シロアリによる被害への助成金が出るところもあるのでまずは役所に相談してみましょう。

シロアリは早めに予防が効果的

シロアリ被害には、保険や助成金などは基本ありません。自分の家が危険な場合は、早めに対策をしておくことが、将来的に費用を抑えることにもつながります。

シロアリの予防効果が高いのは、ホウ酸処理です。いま棲みついているシロアリを駆除できて、予防もできる方法です。一度ホウ酸処理をすると、半永久的に効果が持続。ホウ酸は身近な薬剤でもあるので、人体へのリスクもありません。

まとめ

シロアリ被害には火災保険や補助金を使うことは、一部の事例を除いて基本はありません。シロアリ駆除業者の保証や確定申告の雑損控除で賄うことができることがあります。

利息はかかりますが修繕が必要になった場合はリフォームローンの利用もおすすめです。シロアリ駆除を検討するならぜひ、シロアリポリスがおすすめです。シロアリポリスは全国にあるシロアリ駆除業者の検索サイトであり、人体に安全なホウ酸処理業者を探すことができるためおすすめです。

ホウ酸で処理することで、シロアリが棲みつくのを予防することもできます。シロアリには、発生する前の対策が効果的です。ぜひ一度相談ください。