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vol.34 ヤマトシロアリの性質と予防・駆除の方法について

ヤマトシロアリの性質と予防・駆除の方法について!被害になりやすいところもあわせて紹介します

ヤマトシロアリは日本でよく見られるシロアリです。
シロアリは家屋に大きな損傷を与える害虫のため、見つけ次第対策をしなければいけません。

ここではヤマトシロアリの棲息地域、侵食により起こる被害、具体的な対処法などについて説明しています。
家屋の天敵であるシロアリから住宅を守ることは、住宅の価値を維持することにもつながります。

シロアリ対策は早めに実施し、大切な住宅を守ってください。今回は、ヤマトシロアリについて詳しく説明します。

ヤマトシロアリが棲息している場所は?

北海道の北部を除いて、日本全国に棲息しています。
神奈川県よりも北部に発生するシロアリは、ほぼヤマトシロアリです。

4月中旬から5月になると羽アリの活動が活発化します。
高温多湿の環境を好みますが、雨天は嫌う性質があります。

どこにでも棲みつく可能性がある

ヤマトシロアリは棲みつきにくい環境だからといって、被害に遭うリスクがゼロではないです。シロアリはボロボロになった建材を侵食し、時にプラスチックをも齧って蟻道(通り道)にすることもあります。

古くなった住宅ほど被害に遭いやすいですが、建てられてから比較的新しい住宅であっても、悪条件が重なれば狙われます。

ヤマトシロアリの被害で最も危険なのは、食害によって家屋倒壊を促すことです。地震大国と言われる日本ではより徹底したシロアリ対策が必要になるのです。

特に狙われやすい場所の特徴とは

水によるダメージを受けている場所になります。
ヤマトシロアリは水自体を好むわけではありませんが、水の影響で湿気を帯びていたり、建材がもろくなったりしていると発生します。

●室内に雨漏りが発生している、

●水回りの設備故障による水漏れがある、

●結露が発生している

といった状況は要注意です。
床下の換気口から離れた場所も湿気がこもりやすく、シロアリを寄せ付けるリスクが高いです。

ヤマトシロアリによる被害の特徴

ヤマトシロアリの巣は小規模ですが、侵食された木材が元に戻ることは決してありません。
時間をかけて侵食は進んでいくので、放置すればするほど建物はダメージを受けます。

被害が拡大する前に、湿度や通気性の改善、ホウ酸処理などによるシロアリ対策などを行ってください。
放置する期間が長くなるほど高額な出費に見舞われるので、早めに対処することで出費を抑えることができます。

建物にゆがみを感じる場合は要注意

地震や地盤の緩みによって、建物がゆがむケースはよくあります。その中でヤマトシロアリが原因になる事例も少なくありません。

シロアリは湿った木材を侵食し、次第にボロボロになっていき、強度は大きく低下してしまうのです。

すると、それほど大きくない地震であっても、建物倒壊につながるリスクが高くなります。

●床がギシギシするようになった、

●床が傾いている気がする

●ドアの開閉をする時に抵抗を感じる

などの症状が出始めたら要注意です。

侵食が著しく進むと、普通に歩いただけで床が抜けてしまうケースもあります。床の状態は気にするようにしてください。

被害の多くは一階で発生する

ヤマトシロアリは床下から上に向かって侵食していきます。
床下は湿気が溜まりやすく、特に床が低い住宅は要注意です。
通気性が悪いので湿気が逃げにくく、木材が腐朽したり鉄をサビさせる原因になります。

ヤマトシロアリは蟻道というトンネルを作りながら侵食しますが、これは空気の流れを嫌うためです。
湿気のある場所をめがけて蟻道を形成し、少しずつ建物の上に向かっていきます。二階に被害が発生している場合は、相当に侵食が進んでいます。

シロアリによる被害が広範囲に被害が及ぶほど、駆除費用は高額になるので早めの対処を検討してください。

水回りはよくチェックしよう

水による湿気の影響を受けるのが水回りですから、その周辺はヤマトシロアリの被害が出やすい傾向があります。
生活動線の利便性を追求すると、必然的に水回りは一ヶ所に集中する設計が多いです。

そのため、浴室でシロアリを発見した場合、キッチンや洗面所などにも被害が及んでいるケースが多々あります。ヤマトシロアリは木材の内部を侵食するので、目視で確認できるものはごく一部です。拠点となる巣の内部にはおびただしい個体が活動しており木材とを行き来しています。

ヤマトシロアリの被害を防ぐためには

ヤマトシロアリのターゲットにされないためには、シロアリが嫌がる環境を整えることが大切です。たとえば、壁が常に濡れている状態であれば、湿度が相当に高くなっています。

室内で洗濯物を干すのが習慣化している、
適切なタイミングで塗装や水回りのメンテナンスを行っていない、
といった生活を習慣化している住宅は要注意です。
シロアリの被害が拡大すると、大規模なリフォームを迫られる可能性があります。
被害を先送りするほど出費は増えるので、早めにホウ酸処理をするなどの対策が必要です。

雨漏りや水漏れは早急に修繕を

屋根や外壁の塗膜は紫外線や雨風、塩害などによりダメージを受けます。塗膜がザラザラしてくると耐久性が低下し、やがて建物内部に影響を与えます。

雨漏りといえば屋根に穴が空くことで生じると思われがちですが、外壁の傷みが関係していることも多いです。
塗装の時期は先延ばしせず、適切なタイミングで行うようにしましょう。

水漏れに関してもヤマトシロアリを呼び寄せる原因になるので、早めに修理する必要があります。

室内の調湿と換気を徹底しよう

風通しが悪くてジメジメした空間は、ヤマトシロアリにとって絶好の環境です。
特に水回りが集中している部屋、カビが生えている部屋、エアコンや除湿機のない部屋などは、寄せ付けやすいです。

特に高温多湿の状態が続くと、木材が湿気を帯びてもろくなっていきます。
堅い木材も水分を吸収すれば弱くなり、シロアリの侵食を許してしまうのです。ヤマトシロアリ対策で重要なのは、シロアリが嫌がる環境を作り出すことです。

湿度は60%未満に設定し、後はこまめに室内の換気をしましょう。外のほうが湿度が高い場合は、室内の湿度が上がってしまいます。その場合はエアコンや除湿機で調湿してください。

湿度をあまり下げすぎると肌や粘膜の乾燥、風邪やインフルエンザの発症などのリスクとなりますが、多湿の状態もよくありません。

ヤマトシロアリ駆除に適した方法とは

合成殺虫剤を散布する方法が、シロアリ対策の方法としては一般に知られています。合成殺虫剤は健康への影響なども心配されているため、近年は安全性を考慮してホウ酸処理を併用する駆除業者が増えてきました。

ホウ酸は人体への影響がなく、それでいてヤマトシロアリに食毒として作用します。木材を食べるとホウ酸も一緒に食べて死滅します。そのメカニズムは、シロアリの腸内には齧った木粒をエネルギーに変える原生動物と呼ばれる単細胞が共生していますが、その原生動物自体をホウ酸が死滅させるため、エネルギーを作れなくなり餓死するわけです。
このメカニズムは、シロアリをはじめ昆虫は、ホウ酸の毒性を体内で分解したり体外に排出できないため餓死します。
ホウ酸を食べたシロアリは、知らぬ間にホウ酸を巣に運搬するようになり、そのホウ酸を食べたシロアリは死滅します。ただし、巣に生息しているシロアリすべてを死滅させるには専門家による適切な処置が必要です。

持続期間が長いのがメリット

ホウ酸処理のメリットの一つに持続性があります。
ホウ酸は持続性に優れており、成分が水に流されない以上は殺虫効果が続きます。

逆に合成殺虫剤の場合ですと定期的な処理が必要になり、結果的に高額な出費につながります。
再処理をしないとヤマトシロアリが再発生し、侵食を進めていく可能性があります。

持続性のあるホウ酸処理は、費用対効果の面でも優れているのです。

専門業者に任せるべき必要性

ヤマトシロアリの駆除をするなら、シロアリ駆除業者に依頼しましょう。
専門知識を持たない業者が対処すると、表面的な処置で終わってしまう可能性があります。

たとえば、シロアリに詳しくない建設業者に駆除の依頼をしたら、シロアリに侵食された木材を交換して終わりというケースがあります。また、シロアリの被害に気が付かず、本来しておくべき処置をせずに終わるケースもあります。
肝心のシロアリの駆除ができなければ、いずれ被害は再拡大してしまうでしょう。

シロアリの駆除で大切なのは、巣全体を壊滅させることです。
そのためにも必ず専門業者に駆除を任せてください。

まとめ

ヤマトシロアリは徐々に建物を蝕んでいきます。
湿気のある場所を好むため、室内の湿気や風通しの悪さには注意してください。

シロアリの被害は上に進行していくため、最終的に二階や屋根にまで被害が及んでしまう可能性があります。
シロアリから建物を守るには、早めに専門業者に依頼し、ホウ酸処理をしてもらいましょう。

室内にゆがみや木材の空洞、蟻道などが見られたら棲みつかれている可能性が高いです。シロアリ駆除業者をお探しの人にはシロアリポリスがおすすめです。相談も受け付けています。ご連絡お待ちしています。