羽アリの見分け方を解説!シロアリはすぐに駆除して住まいを守ろう
自宅の周辺で羽のついたアリを見かけたら、これってひょっとしてシロアリではないかと不安になる方も多いのではないでしょうか。自宅にシロアリが棲みついたら家の中は大変な被害に遭うことになります。
もし見つけたらすぐに駆除しなければなりません。
そうならないためにもシロアリの正しい見分け方を知って、万が一に備えましょう。
シロアリとは
シロアリは、昆虫綱ゴキブリ目シロアリ科の昆虫です。姿や集団で生活するという生態が、アリに似ていることからシロアリと呼ばれるようになりました。
シロアリは、約3億年前に誕生した昆虫としても知られており、とても歴史ある昆虫なのです。
木を主食としており、特に木の幹に豊富に含まれているセルロースを栄養として生きています。そのため、家の中の木材も食べてしまうのです。
名前にアリと付いていますが、実際は一般的に見かける黒アリとは異なります。私たちがよく見かけるアリは、ハチの仲間です。
羽アリだからといって安心できない!
皆さんは普段外で羽のついたアリを見かけても、ただのアリだろうな、羽虫だろうなと安心している人もいるでしょう。
羽アリは絶対にアリなのかというとそうではないのです。羽のついたアリの中には、シロアリがいる可能性があります。そのため羽アリはしっかり見極めておかないと大変なことになってしまいます。
シロアリが危険な理由を説明します。
シロアリは必ずしも白いわけではない
シロアリといっても身体の色が白いというわけではありません。シロアリもアリも通常は羽が付いているわけではないのですが、シロアリの数パーセントが羽アリになり交尾期に飛び立ってほかの羽アリと出会うために群飛(巣立ち)します。
羽アリの身体の色は白ではないので、羽アリは普通のアリと勘違いされている方も少なくありません。
羽アリを見つけたら、シロアリの可能性も頭に置いておく必要があるのです。
シロアリを放置するとどうなる?
家の周りで羽アリを見つけたら放っておいてはいけません。羽アリを建物の近くで頻繁に見られるようになったり、大量に発生したら、その建物でシロアリが発生している危険性があります。
シロアリは木材を食べるために自宅の木材がどんどん食べられている可能性があります。
木材が食べられると、地震の時など揺れに耐えるための建物の強度が失われますから、床が抜けてしまうことや建物の倒壊のおそれがあるのです。そのため、シロアリにはいち早く対処することが大切です。
シロアリの見分け方とは
では、シロアリはどのように見分けたら良いのでしょうか。
シロアリは飛び回っていると見分けようと思っても形を見分けることは大変難しいです。
シロアリを見分ける時は止まっている様子のアリを見て判断すると良いでしょう。危険なシロアリを見分けるポイントを説明します。
羽アリを見かけた時のシロアリの見分け方
羽アリの害のないアリと危険なシロアリは、似ているようでまったく異なります。羽の模様、触角、体の形状で見分けることができます。
羽アリのシロアリとアリの違いの一つは、羽の大きさです。
アリもシロアリも羽が4枚ありますが、アリであればその4枚ある羽の大きさが前後で異なり、シロアリであれば、4枚とも同じ大きさなので、羽の大きさが同じだった場合はシロアリの可能性を疑い、体の形状を確認してみましょう。アリなら胴体がくびれていますが、寸胴だった場合はシロアリと判断できます。
また、触角の形を見ると、アリの場合はくの字になっているのですが、シロアリの場合は数珠状になっています。
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発生時期によっても種類が異なる
害のないアリと危険なシロアリでは発生する時期も異なります。
日本で家屋を食害する代表的なシロアリは、ヤマトシロアリとイエシロアリの2種類です。ヤマトシロアリの場合は春頃に発生し、イエシロアリは初夏に発生します。
一方で、アリの場合は種類によって異なり、4月から10月の間に発生するのが一般的です。
春頃、または初夏はシロアリかアリ、両方が羽アリとなるため区別がつきづらい時期です。止まっている状態で先ほどの羽や体のくびれなどで判断すると良いでしょう。
羽が取れた羽アリもいるので要注意!
羽アリのシロアリは、木材に入り込む前に羽を自ら切落とす習性があるため、見つけた時に羽が付いていないものもいます。色は黒いので通常のアリと見間違う場合もあります。
色で判断せずにシロアリを見逃さないように気を付けましょう。
こうした羽のないアリを見かけた時にも、体の形状と触角をチェックすれば判断できます。触角が数珠状で、さらに体にくびれがなく寸胴ならばシロアリ、触角がくの字に折れ曲がっていて、体にくびれがあればアリです。
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シロアリの分布は地域によって異なる
4月から5月の春の時期に表れるヤマトシロアリは日本のほとんどのエリアで多く分布しています。6月から7月の夏に表れるイエシロアリは日本の中でも温暖な太平洋の沿岸部に多く分布しています。
ヤマトシロアリは、4月から5月といってもゴールデンウィーク頃によく出現するシロアリです。雨の日の翌日に気温が急激に上がってきたお昼前後に多く現れます。ヤマトシロアリの羽アリの大きさは5〜7mm、働きアリは4.5mm程度で北海道の北部を除いた全国のエリアで見られます。
黒褐色の体が特徴で、胸部が一部黄色くみられます。土の中や高湿度な場所を好むため、床下などに棲みつくことが多いです。
イエシロアリは、夕方から夜に活動し、光に群がるので街灯などに群れをなして集まりやすいです。イエシロアリの羽アリの大きさは7〜10mm、働きアリは4〜6mm程度になり色が茶色をしているのが特徴となります。
木造建築物だけでなく、コンクリートなども被害を及ぼすために建物の内部に侵入していきます。被害が甚大になることが多いことでも知られる恐ろしい昆虫です。
シロアリの中には天井に棲みつくケースもあります。アメリカカンザイシロアリは、外来種のシロアリで乾ききった木材の中に含まれるほんの僅かな水分だけで生活できる生体であるため、建物の上層部にまで被害が及びます。ヤマトシロアリやイエシロアリも雨漏りがあった場合は、湿った部分を拠点に棲みついてしまうかもしれないので気を付けてください。
アリだけでなくクロバネキノコバエとも間違えやすい
通常のアリのほかにも見間違えやすい昆虫がいます。それがクロバネキノコバエです。
室内に置いている観葉植物から発生しやすいと言われているコバエです。体が黒く羽が透明な昆虫であるために、羽アリに似ているので間違えられることがあります。体長が1.2mm程度であるため非常に小さく、ほとんどの方が区別できることでしょう。
シロアリを駆除しよう
もしこれまでご紹介した見分け方で、シロアリだと判断した場合はすぐにでも駆除を試みましょう。
ではどのように駆除していけば良いのでしょうか。シロアリの駆除方法について説明します。
ホウ酸処理で行う駆除方法
ホウ酸団子というものを聞いたことがないでしょうか。昔から使われている害虫駆除に有効な方法なのでご存知の方もいらっしゃるかもしれません。シロアリはゴキブリの仲間であることから、ホウ酸処理でシロアリ対策が可能なのです。
木部にホウ酸をスプレーしておけば、木を食べたシロアリはホウ酸も一緒に食べます。しかしホウ酸は即効性が無いため、シロアリはすぐには死なず、知らぬ間にホウ酸を巣に持ち帰り、いずれ死にます。その死体を食べるシロアリ(共食い)がまた死にます。このように、巣にいる仲間たちも駆除できるという仕組みです。ただし、ドラッグストアで入手できるホウ酸は、低濃度にしか調整できないため、巣全体を死滅させることは難しく、あくまでも応急処置程度です。
ホウ酸スプレー
ドラッグストアでホウ酸を購入する場合は、そのホウ酸を水に透明になるまで溶かして、それを噴霧器に入れ、基礎や土台、柱などにまんべんなく吹きつけましょう。日本ボレイトのボレイトハウスキーパーを購入すると最初からスプレーになっていて便利です。
シロアリが木と一緒にホウ酸を食べるとシロアリの体内でじわじわと効果を発揮していきます。ただし、先にも述べましたが市販のホウ酸での駆除行為は、応急措置程度でしかないためコロニー全体を死滅させるのは難しいと考えておきましょう。
被害が甚大な場合はすぐに専門の駆除業者へ
もし家屋の中ですでに床がふかふかになっているといった場合、または、羽アリが大量に出てきた場合は、シロアリの被害に遭っている可能性が高いです。このような時はプロである専門の駆除業者に依頼して駆除してもらうのが良いでしょう。
もし駆除業者をお探しならシロアリポリスがおすすめです。日本全国に対応しており、自然派のホウ酸処理業者やアレルギー対応業者なども探すことができますので安心です。
コロナ対策もしっかり採られている業者もいるので安心してお任せできます。
まとめ
シロアリは、放っておくとどんどん家屋を蝕んでいきます。
放置しておくと駆除だけでなく修繕費用も膨大になってしまいますので、今回紹介した見分け方でシロアリをいち早く発見しすぐに駆除に取り掛かるように心がけましょう。
シロアリは全部駆除しないと再発してしまう恐れがあります。見分けてシロアリだったという場合には、ぜひシロアリポリスに駆除を依頼ください。きちんとシロアリを見分けて、適切な方法で対処します。
虫が苦手な人は、シロアリポリスの昆虫同定サービスだけでもぜひ活用してみてください。必ず役に立つが届きますよ。
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