羽アリ駆除に殺虫剤は効果的?家で見つけたときの対処法を紹介
害虫を見かけたときには殺虫剤を使用する人が、多いですね。
家に黒い羽アリが大量発生してしまったときも思わず殺虫剤を噴射してしまいたくなるでしょう。羽アリに対して殺虫剤を使用するのは、おすすめできる対処方法とはいえません。
羽アリの種類や発生場所によっては、殺虫剤を噴射していい場合もあります。
ですが羽アリに対して殺虫剤は駆除するどころか、逆効果になってしまうこともあります。
本記事では、「羽アリ駆除に殺虫剤をおすすめしない理由」「殺虫剤を使用してもいい場合」「殺虫剤以外で羽アリを防ぐ方法」について解説していきます。
羽アリ駆除に殺虫剤はおすすめしない理由
大量に発生した羽アリに対して殺虫剤の使用をおすすめしない理由は、殺虫剤をスプレーすることで、羽アリの被害が拡大してしまう恐れがあるからです。
その理由は大きく二つ。殺虫剤を使うタイミングをじっくり考えてみてください。
➀羽アリを取り逃がす可能性がある
殺虫剤を使用すれば、羽アリは確実に死滅します。しかし、大量に発生した場合は、スプレーが当たった羽アリは死滅しますが、当たらなかった羽アリは散り散りに逃げてしまいます。
逃げていった羽アリを駆除するのは、とても難しいです。家のどこかに逃げて、新たに巣を作ってしまう危険性まででてきます。そのため、羽アリが大量発生した際は、殺虫剤の使用をおすすめできません。
②羽アリの活動範囲が広がってしまう
殺虫剤を使用してはいけないもうひとつの理由が「被害が拡大してしまう」というものです。これがとくにシロアリの羽アリに注意するべきポイントです。
市販されている殺虫剤のほとんどが、ピレスロイド系成分で構成されています。ピレスロイドとは、虫を寄せ付けない忌避効果のある成分のことで、噴射した箇所に、しばらくの間虫が寄り付きにくくなります。
つまりほかの場所で活動するようになってしまうのです。市販の殺虫剤の効果は1週間程度で、それをすぎると、また同じ場所で活動するようになります。
羽アリがシロアリだった場合は、スプレーした場所以外の木材を食害してしまう可能性も十分あります。巣を発見した際に、巣穴に直接殺虫剤をスプレーするのも、同様の理由から、やめてほしいです。
羽アリの殺虫剤を用いるタイミングは?
ここまで羽アリに殺虫剤を使用してはいけない理由を解説してきました。ですが、必ずしも使用してはいけないというわけではありません。場合によっては、殺虫剤が有効となるケースもあるからです。
「屋外で見つけた羽アリが数匹だったとき」もしくは「羽アリ予防」として使用する場合は有効です。
屋外での数匹だけの駆除
羽アリに対して殺虫剤を使用していい場合は、屋内外で発見した羽アリが数匹だった場合です。家の中や庭などにシロアリの巣ができていた場合、そこから飛び出してくる羽アリの数は数え切れないほどで、壁一面を羽アリが歩いている…という状況もめずらしくありません。
屋内外で数匹だけ発見したという場合は、たまたま飛んできただけの可能性の方が高いです。数匹であればスプレーしても取り逃がすことはないですし、新たに巣を作られる心配もさほどありません。
羽アリに蚊取り線香は効果がある?
ここで気になるのが、殺虫剤と同じピレスロイド系の成分を含む蚊取り線香は、羽アリに対して有効なのか、というところです。
蚊取り線香は広範囲に効果をもたらします。蚊以外の虫も嫌う香りです。結論からいうと、蚊取り線香は、羽アリの駆除には向きません。
そもそも蚊取り線香に含まれているピレスロイドは、殺虫剤よりも濃度が薄いのです。もともと小さい虫に対して効果がでるように作られているので、羽アリのような大きな虫の駆除には向いていません。
家で羽アリを見つけたときの殺虫剤を使わない正しい対処法を紹介
では、羽アリが大量発生した際には、どのような対処が正しいのでしょうか。羽アリが大量発生した際の適切な対処方法について解説していきます。
まずシロアリか黒アリか見分ける
まず大切なのが、発生している羽アリが黒アリなのかシロアリなのかを見分けることです。
シロアリは家の中にも巣を作り、木材を食害していくことで有名な虫です。もし家の中で発生した羽アリがシロアリだった場合、家の中に巣が作られている可能性があります。
黒アリとシロアリでは外見に特徴的な違いがあるので、見分けることは難しいことではありません。
シロアリと黒アリの違いをまとめました。
触覚 | 羽 | 体 | |
シロアリ |
・短い ・直線 ・数珠状 |
・4枚とも同じ大きさ ・網目模様が薄い |
・ずんどう |
黒アリ |
・長い ・への字(L字) |
・頭の方が大きく、お尻の方が小さい ・網目模様がはっきり見える |
・くびれている |
それでも分からない、もしくは自分で判断するのは不安、という方は、シロアリポリスが提供する「昆虫同定サービス」をご利用ください。
LINEで虫の写真を送るだけで、専門家が虫の種類を特定します。無料で簡単に利用することができるので、判断に悩むときは活用してください。
掃除機で吸うなど応急処置
羽アリがシロアリか黒アリかを見分けたら、一時的な応急処置をしましょう。シロアリに有効な駆除方法で一番簡単な方法が「掃除機で吸う」です。
シロアリはとても弱い生き物なので、掃除機の吸い上げる力で、簡単に死んでしまいます。掃除機の中で生きているということも、ほとんどありません。ただし、サイクロン掃除機の場合はシロアリが張り付いてしまうこともありますので気を付けてください。
ほかにも粘着テープでとったり、出入り口にビニール袋を仕掛けて、羽アリが飛んでいかないようにしたりする方法があります。
駆除業者に根本的な駆除をしてもらう
目に見えるシロアリを駆除できても、家の内部にはシロアリがたくさん棲み着いています。根本的な駆除を行うためには、やはり業者にお願いするのが確実です。
業者に駆除をお願いする場合は、「ホウ酸」という薬剤を適宜使用することをおすすめします。ホウ酸は人体におよぼす影響がなく、小さなお子さんやペットがいるご家庭でも、安心して使えます。
ホウ酸は自然界ではどこにでもある物質で、食べ物にも含まれている栄養素でもあります。防虫効果が長く続き、一度処理してもらえば、半永久的に効果が期待できます。ホウ酸以外の場合は、5年で再処理が必要となり、ランニングコストがかかってしまいます。
シロアリ駆除業者の殆どが予防処理の(被害のない)場合でも、合成殺虫剤を使用しています。効果は5年程度でなくなりますので定期的な再処理が必要となります。更に酷い業者はシロアリ防除工事以外の必要の無い作業まで提案し、高額請求をする業者も稀に存在します。
シロアリ駆除業者の選び方に悩む場合は、シロアリポリスを検索しましょう。シロアリポリスでは反社会的勢力排除に力を入れているため、悪徳業者や法外な請求をしてくる業者は登録されていません。全国の優秀なシロアリ駆除のエキスパートを紹介します。
まとめ
羽アリが大量発生した際には、殺虫剤は使わずに、掃除機で吸うなどの対処を行うことが大切です。安易に殺虫剤を使用してしまうと、羽アリたちが分散して逃げてしまいます。逃げた羽アリがシロアリなら家の中に新たな巣を作ってしまう危険性もあります。
まずは個人でできる対処を行い、羽アリの種類を見極めましょう。もしシロアリなら根本的な解決のために駆除業者を依頼するのがベストな方法です。駆除業者を選ぶ際は「ホウ酸処理」を行ってくれるところをおすすめします。
シロアリポリスに登録している業者は、すべてホウ酸を使用した処理を行っているので、安心して駆除をお任せください。
大切な家で、長く安全に生活するためにも羽アリにはきちんと対処しましょう。発見した際は、まずは点検だけでもいいのでご相談ください。
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