自分でできる羽アリの対策法とは?
シロアリの羽アリを家の中で大量に見つけた場合、自分だったらどうしますか?
シロアリを見つけてしまったら、一度冷静になり今後の対処を考えましょう。そのまま何の対策もせずに放置してしまうと、建物の柱などの基礎の部分が弱くなってしまう心配がありますね。
シロアリは、対処を間違えてしまうとその後の被害の拡大を招くおそれがあります。シロアリをキチンと駆除するには、専門の業者に駆除してもらうのが一番の解決法です。
シロアリが、少ないうちであれば、自分でも一時的な対処ができます。今回は、家でシロアリを見かけたときの自分でできる対処法を紹介します。ぜひ参考にしてください。
シロアリの羽アリの特徴
羽アリの種類としてシロアリ、黒アリがあります。
マイホームに対してリスクが高いシロアリの羽アリの特徴は、黒アリとは違いくびれがありません。ずんぐりとした体型をしています。
少し引っ張っただけで切れてしまう羽があり、すでにシロアリが発生していると羽が自宅内に落ちていることもあります。
シロアリの姿を目にしなくても羽がたくさん落ちている時には要注意。
特に春から初夏にかけてヤマトシロアリ、イエシロアリというシロアリの種類の羽アリが発生しやすく、また春から秋にかけては外来種のアメリカカンザイシロアリという種類の羽アリが発生(発生時期は巣によって異なる)してくるので、その時期には注意をする必要があります。
アメリカカンザイシロアリは湿気をあまり含まない乾燥材に巣を作ることが多くみられます。地面には生息せず、建物の小屋裏(屋根裏)や壁内、床下の構造材の中、家具や絵画の木枠などに巣を作ります。上からシロアリが落ちてきた場合は、注意が必要ですね。
種類を知ることは根絶への第一歩!
シロアリの羽アリを見つけた場合、まずは完全に駆除したいと考えてしまいますね。しかし、羽アリになるシロアリはほんの一部に過ぎません。羽アリ以外のシロアリは見えないところに10倍、場合によっては数百倍近く潜んでいます。
まずは家に発生している羽アリがシロアリなのか黒なのかをつきとめることが大切です。それぞれ種類によって効果的な対処法には違いがあります。効率良く駆除するために羽アリの種類を見極めることが必要です。
もし黒アリであったとしても、巣がどこにあるかを把握しておくといいですね。黒アリはケーブルを噛みちぎったり家電製品の中に入り込んでしまうことがあります。必要であれば駆除を行うことを考えましょう。
羽アリが発生しやすい場所と対処の仕方
春先から梅雨時期になると、羽アリを家の中で見かけることがありますね。床下や壁の中、ほかにも水回りなどに多く発生することも。しかし、床下や壁の中を普段から確認することはできません。
でもそのままにしておくともっと被害が深刻化する恐れがあります。
羽アリが発生しやすい場所と日常的にできる対処方法をまとめました。
普段の掃除でもチェックしてみよう
シロアリは湿気を好みます。自宅内の掃除をする時に、トイレや風呂場などの水回りに羽アリがいないか、また、シロアリが出てきた形跡がないかを念入りに確認しましょう。押し入れの奥や畳の隙間なども、確認してみると良いでしょう。思わぬところに居場所を作ってしまっている可能性もあるので、普段の掃除の中での確認が大量発生を防ぎます。
自分でできる簡単な対策法
もし羽アリを見つけたら、そのままにせずにできることをしましょう。ここからは、一時的に有効な自分でできる羽アリ対策をご紹介します。
掃除機を使う
掃除機を使って羽アリを吸い取る対策法です。掃除機の圧力で羽アリは死んでしまいます。虫が苦手な人でもできますね。
自宅にある掃除機を使って手軽に対策できるので、わざわざ対策するために新たに物を買って準備する必要がないのもうれしいですね。仕事や育児が忙しい方にもおすすめです。
粘着テープを使う
粘着テープは、誰でも簡単にホームセンターなどで手に入れることができます。粘着テープに直接、羽アリを貼り付けて駆除することも一時的には有効です。この時は、できるだけ粘着力の強いものを選ぶことがポイント。養生テープよりもガムテープのほうが強力です。
粘着テープを使用するメリットは、手軽に実践できることです。粘着テープに貼り付いた羽アリをそのままゴミとして捨てることもいいですね。必要以上に手が汚れてしまうこともありません。
羽アリを寄せ付けない対策法
羽アリのトラブルに遭いたくないのであれば、定期的に点検やメンテナンスを行うことが大切です。
また、羽アリの侵入を防ぐことも必要と言えるでしょう。
窓やドアを閉める
窓や玄関ドアを閉めておくことで羽アリが自宅内に侵入するのを防ぐことができます。
木の多い公園や森林が自宅近くにあるとシロアリの生息数が多くなり、その分、羽アリが発生しやすくなるため、自宅内に侵入させないために毎日窓や玄関ドアをしっかりと閉めておくようにしましょう。
網戸の状態を確認する
羽アリの侵入を防ぎたいのであれば、網戸が破れていないかといったチェックは忘れずに!羽アリが入らないように目の細かい網戸を使用すると良いでしょう。
破れた網戸を使用していると、その隙間から羽アリが自宅内に侵入してしまうことも。網戸を閉めていても、隙間があったり、破れている場合、あみ目が粗いなどの要素があると隙間から簡単に侵入されてしまいます。
2年に一回、網戸を張り替えるといいでしょう。
優しい光の蛍光灯に変える
羽アリ対策の一つとして光を抑えることも効果的です。優しい光の蛍光灯に変えることや遮光性のカーテンにすることもおすすめです。
羽アリは、明るい光を好みます。そのため、光を求めて自宅内に侵入してしまうこともあります。光がもれない工夫をしてください。
羽アリがいなくなる?業者に駆除をお願いする時のポイントは?
選べる処理方法 ホウ酸処理
羽アリ対策に大きな効果を発揮すると言われているのがホウ酸です。ホウ酸は、安全性が高く長期間にわたり効果が持続します。
水で流されない限り半永久的に効果を期待できます。できるだけ長期間、シロアリ対策をしたい方におすすめの対策です。
人間はもちろんのこと、犬や猫などペットへの安全性も高いです。
安全性が高いとはいえ、自身でホウ酸処理を行うことは難しいです。ホウ酸処理は、専門の業者に依頼したほうが確実です。
ホウ酸処理を行う専門の業者は、全国シロアリポリスで探せます。安心安全な方法でシロアリ対策をしたいという方は、ホウ酸処理専門業者を探せるシロアリポリスにお問い合わせください。
選べる処理方法 殺虫剤
多くのシロアリ駆除業者は農薬系の合成殺虫剤でシロアリ対策を行っています。殺虫成分の効果は最大で約5年と言われています。定期的な処理が必要です。
尚、市販の殺虫剤でご自身で駆除を行おうとするのは危険です。薬剤の特性とその正しい使い方、シロアリの生態を理解していないと、根本的なシロアリ駆除ができないだけでなく、ただただ巣の範囲を広げる結果になる事もあります。そして人間に害をもたらす成分が含まれている場合がありますので、室内での使用は十分に注意する必要があります。
まとめ
羽アリをみつけると、気分は良くないですよね。羽アリに対する対策は複数あります。応急処置では、掃除機や粘着テープなど自宅にあるものを使って対策できますね。
完璧に処理したいのであれば、専門業者にホウ酸処理を依頼することが確実。シロアリの駆除だけでなく、いつまでもシロアリから木材を守る効果が続くホウ酸処理なので、以後、何度もシロアリ対策を行う手間や費用を省くことができます。
専門業者に依頼すると羽アリの居場所に合わせて目の届かない細かいところまで適切な方法で対処してくれます。家の見えない部分こそ、きちんとケアしたいですね。
また、早期解決を目指すこともできるでしょう。実績や経験が豊富なプロのスタッフに任せることがシロアリの悩みから解放される近道かもしれませんね。
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