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vol.45 羽アリが発生する時期は?羽アリのシーズンを種類別に解説

羽アリが発生する時期は?羽アリのシーズンを種類別に解説

「羽アリはどのシーズンに発生しやすいの?」「シロアリと黒アリで発生時期は違うの?」と疑問に思われている方もいるのではないでしょうか。羽アリの発生時期を知ると、駆除や予防対策をしやすくなります。

そこで今回は、羽アリが発生する時期について、シロアリ・黒アリの種類ごとにご紹介します。羽アリに困っている方は、ぜひ参考にしてみてください。

羽アリが発生する時期は家の状態を知るチャンス

羽アリが飛来する時期は、家の中のシロアリを見つけ出すチャンスシーズンです。なぜなら羽アリを家の中で見つけられたら、これまで見えない部分で被害が広がっていたシロアリ被害に気が付くことができ、駆除を行うきっかけになるからです。

シロアリに限らず、羽アリは、羽の有無で種類があるのではなく、シロアリや黒アリのそれぞれの種類ごとに羽アリが出てきます。羽アリという種類があるわけではありません。一般的に4〜9月頃の高温多湿な時期になると、一定期間だけ、羽つきのタイプが生まれて飛びはじめます。

羽が付く理由

なぜ、一部のアリだけに羽がつくのでしょうか。その理由は、繁殖をして新たな巣を作るためです。羽アリは羽をつかって行動範囲を広げほかのアリとの出会いを探し、交尾をします。この時点で羽は必要なくなるので、自然にとれていくのです。

このように、羽アリは私たちの身の回りに存在するアリと同種であり、繁殖のために一時的に羽をつけて新たな巣を求めて飛び回ります。暖かい時期に羽アリが集団で飛び交っている姿が見られるのは、アリ同士がパートナー探しをしているのです。ひと口に羽アリといっても、黒アリやシロアリなどたくさんの種類が存在することを知っておきましょう。

羽アリが発生する時期はいつ?

羽アリが発生する時期は、種類によって、大きく異なります。大きく見ると、3〜11月と幅広い期間で羽アリの発生が確認されています。とくに活動が活発になるのは、湿気が高くなる4〜7月です。

シロアリの羽アリが発生する時期

日本で生息する家に被害を及ぼす代表的なシロアリは、ヤマトシロアリ・イエシロアリ・アメリカカンザイシロアリの3種類です。それぞれが羽アリとなって飛来する時期は、主に春から秋。もう少し具体的に言うと・・・

●ヤマトシロアリ:4~5月
●イエシロアリ:6~7月
●アメリカカンザイシロアリ:3~11月

とくにアメリカカンザイシロアリは、家の床下など地面に近いところだけでなく小屋裏や家具などにも住みつきます。発生する時期が長いので、家のまわりで飛んでいないか、注意してみてください。

黒アリの羽アリが発生する時期

黒アリの場合も、種類によって発生時期は異なります。黒アリが人や家に害を与えることは、ほぼありません。しかし、大量発生した黒アリの群れを前にすると、恐怖を感じる方も多いでしょう。

黒アリの繁殖期は春から夏にかけてですが種類によって異なります。種類によって繁殖期のピークは4〜5月であったり、6~7月であったり、8〜9月であったりそれぞれです。この繁殖期に羽アリの飛来が見られます。地域によっても異なりますので、気になる場合は専門家に相談してみるとよいでしょう。

羽アリがでやすい家の特徴

ここからは、羽アリが発生しやすい家の特徴を説明します。今の家の状態と照らし合わせながら、参考にしてみてください。

➀高温多湿なスペースが多い

羽アリは、高温多湿な条件がそろうと、大量発生しやすくなります。バスルームやキッチンなど、水まわりはとくに羽アリが発生しやすいスポットです。また、水漏れしている箇所や、床下・壁の間なども湿気が高くなりやすいので、注意しましょう。

②夜に光が漏れている

羽アリだけでなく、昆虫全般は、光に向かって飛ぶ習性がありますが、イエシロアリの羽アリは夕方以降に大量に出てきて光に集まって来る習性があります。したがって、夜に窓から光が漏れていると、羽アリを寄せ付けてしまう点に注意しましょう。とくに暑さ対策や換気のために窓を開けていると、その隙間から羽アリが入る可能性が高くなります。

外の空気を入れたいときには、網戸を活用して窓を開けるか、カーテンを閉めることをおすすめします。さらに遮光性の高いカーテンであれば、光の漏れを防げるので、虫が近寄りにくくなります。

③築年数が経っており家に隙間が多い

古くからの日本家屋や築年数の経った家には、たくさんの隙間がある場合が多いです。そうした隙間から、羽アリは上手に入り込んできます。とくに網戸のわずかな隙間や玄関などから入ってきやすいので、隙間をなくす対策をとりましょう。

④木製のフェンスやウッドデッキがある

住宅に木製のフェンスやウッドデッキがある場合も、羽アリが発生しやすいです。こうした場所には、湿気がたまりやすく、羽アリの巣が作られやすいからです。

⑤切り株やダンボールが放置されている

家の庭に切り株が残されていたり、ダンボールが放置されていたりする方は、注意が必要です。湿気が高くなりやすい切り株は羽アリの巣になりやすく、ダンボールや木くずなどは、シロアリが好むエサとなってしまいます。こうしたものを撤去しておくことも羽アリの発生を防げます。

羽アリを見つけたときの対処法

ここからは、家で羽アリを発見したときの対処法についてご紹介します。

➀まずシロアリか黒アリか見分ける

羽アリを見つけても決して焦らずに、まずはシロアリか黒アリかを冷静に見分けましょう。以下の特徴をチェックすることで、シロアリ・黒アリを見分けられます。

・触角
・体の形
・羽の形

シロアリと黒アリを見分ける特徴として、触角の形が挙げられます。黒アリの触角はくの字に折れているのに対し、シロアリの触角は数珠状に連なっています。また、体の形も大きく異なります。シロアリはむっくりとしたずんどうで、黒アリは体の中央がくびれています。

羽の形にも注目してみましょう。黒アリの羽は、前側の2枚が大きい形になっていますが、シロアリの羽は、4枚とも同じ大きさをしています。

しかし、素人の目で種類を判別するのは簡単ではないうえに、羽アリを観察するのを不快に感じる方も少なくありません。パッと見て種類の判別ができない場合は、写真を送ることで、羽アリの種類を特定できるサービスがあります。写真による判別サービスは「シロアリポリス」内の公式LINE「この虫、しろあり?」でが実施しているので、ぜひ活用してください。

②「掃除機で吸う」などで一時的な対処をする

一時的な対処法として、羽アリを掃除機で吸うなどの方法があります。目視できる羽アリを吸うほかに、群飛孔と呼ばれる巣の穴を狙って掃除機をあてると、大量の羽アリを仕留められるでしょう。
群飛孔をビニールでふさいだり、粘着テープを仕掛ける方法も有効です。

ただし、侵入口に自分で殺虫剤をまいたり、蟻道を壊したりする行為はおすすめできません。殺虫剤がかえってアリの活動範囲を広げてしまう可能性があるからです。殺虫剤を使うときには、シロアリの侵入を見かけたときにとどめておきましょう。

③ホウ酸処理を行う

羽アリの発生を根本から解決したいなら、ホウ酸処理を行いましょう。シロアリ対策の方法としては、合成殺虫剤とホウ酸処理の二種類。シロアリの予防をするならホウ酸処理を行い、シロアリの駆除をするなら合成殺虫剤を使用します。コロニーを死滅させ、その後ホウ酸処理でシロアリをいつまでも寄せ付けないようにします。

ホウ酸によるシロアリ予防は効果が長もちするだけでなく、健康リスクもありません。一方で、合成殺虫剤だけしか使わないシロアリ駆除業者は、定期的に再処理を進めてくる業者であり、悪質業者もいるので注意しましょう。

シロアリを駆除したい場合は、効果が長もちするホウ酸処理業者に相談することをおすすめします。ホウ酸処理業者をお探しの方は、ホウ酸処理を得意とするシロアリポリスにご相談ください。

まとめ

今回は、羽アリがでやすい時期についてご紹介してきましたが、いかがでしたか。黒アリ・シロアリの種類ごとの生態を知っておくことで、適切な対処を検討できるでしょう。

また、羽アリがシロアリの場合は、家の被害が広がる前に、ホウ酸処理で対策することをおすすめします。

ご自宅にシロアリがでた場合は、プロの業者に依頼するようにしましょう。シロアリポリスでは、シロアリかどうか判断できない虫を見つけた場合にも、画像から写真からすぐに判別いたします。シロアリのことでお困りなら、ぜひ一度気軽に連絡くださいね。