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vol.42 羽アリにホウ酸駆除は効果的?ホウ酸処理のメリット・デメリット

羽アリにホウ酸駆除は効果的?ホウ酸処理のメリット・デメリット

海外では、シロアリ駆除にホウ酸を用いることが一般的です。ホウ酸でのシロアリ対策は、人体への影響が少なく安全性が高いことで評価されています。日本では、まだまだ合成殺虫剤を散布するシロアリ対策が主流で、ホウ酸に対応している業者が少ないです。

羽アリに対してホウ酸駆除はほんとうに効果的なのか。ここでは、これからシロアリ対策のメインとなっていくであろうホウ酸処理のメリット・デメリットを説明します。

家で羽アリを見つけたらまずやること

家で羽アリを見つけたら、シロアリか黒アリかを判別しましょう。羽アリすべてが、シロアリではありません。

シロアリと黒アリを見分けるポイントは3つ。体の特徴、発生時期、発生地域です。まずは慌てずに観察します。

体の特徴

シロアリと黒アリには、体の特徴に違いがあります。体の色だけで判別はできません。シロアリと黒アリは、以下の体の特徴があります。

シロアリ 黒アリ
羽の大きさ 4枚の羽根が同じ大きさ 4枚の羽根のうち前が大きく後ろは小さめ
胴体のくびれ くびれがない くびれがある
触角 数珠状に連なっている くの字
羽について 羽がとれやすい 引っ張ると羽がとれる
体の大きさ 3.5mm~8mm 1mm〜30mm

発生時期

シロアリと黒アリは、それぞれの種類によって発生する時期に違いがあります。

・シロアリ:主に4月から11月

・黒アリ:4月から10月

シロアリの中でもアメリカカンザイシロアリという種類は4月~11月の広い範囲で発生の可能性があります。

発生地域

シロアリと黒アリは、発生する地域も異なります。
黒アリは日本全国に生息しており、どの地域でも発生します。

シロアリは、発生する地域が限られている種類もあります。シロアリの種類ごとの発生する地域は、以下のとおりです。

ヤマトシロアリ ほぼ日本全国
イエシロアリ 関東以西の海岸線に沿った温暖な地域
アメリカカンザイシロアリ 徐々に生息報告が広がっている外来種シロアリ(輸入家具などから日本に侵入)

シロアリ駆除の2種類の方法

シロアリを専門業者にお願いすると、2種類の方法があります。
・合成殺虫剤
・ホウ酸

合成殺虫剤は今まで行われてきました。5年ごとに再処理が必要で、駆除の後に体調が優れなくなるといった例もあります。

ホウ酸は、ゴキブリ駆除の際にも用いられるのが有名ですね。他にも防虫剤として使われています。
昆虫など不要物を体外に排出できない生き物には、毒となります。ホウ酸のメリット・デメリットを、以下の項目で詳しく解説します。
<ホウ酸の特徴>

ホウ酸は、自然界の中に存在しています。海水や淡水、土壌などに含まれる天然物です。ホウ酸は、私たちをはじめとする哺乳類には、毒ではありません。腎臓がホウ酸の成分を体外に排出するからです。

ホウ酸処理の5つのメリット

ホウ酸処理のメリットは、以下の5つ。

  1. ・効果が長期間持続する
  2. ・再処理が必要ないので経済的
  3. ・シロアリ予防以外の効果も期待できる
  4. ・安全性が高い
  5. ・土台から屋根までの広い範囲に施工できる

それでは、5つのメリットについて詳しく見ていきましょう。

1 効果が長時間持続する

ホウ酸は、天然成分で無機物です。年数がたっても分解されることもないですし、劣化もしません。つまり、半永久的に効果が持続するのです。ホウ酸は、水に流されない限り効果が長期間持続するメリットがあります。

2 再処理が必要ないので経済的

ホウ酸は、経済的です。理由は、再処理の必要がないためです。
合成殺虫剤の場合は定期的な再処理の必要があるので、その度に費用がかかり経済的とはいえません。

3 シロアリ予防以外の効果も期待できる

ホウ酸は、シロアリ予防以外に、防カビ・防臭・防サビ・防炎の4つの効果があります。

カビの発生を抑えるので悪臭を防げますし、燃えづらくする効果もあります。家を長期的に守るためにもうれしい効果ですね。

4 安全性が高い

ホウ酸は、安全性が高いです。哺乳類に対しての毒性は食塩と同程度なので、体に負担になることはありません。万が一人や犬や猫などのペットがホウ酸を口にしてしまっても、腎臓でろ過され、体外に排出されるので、心配はいりません。

5 土台から屋根までの広い範囲に施工できる

ホウ酸は、土台から屋根まで施工できます。人体に影響がないので、広い範囲に使えます。

合成殺虫剤の場合は、人体に入ると害をおよぼしてしまうので、部分的な施工にとどめざるをえません。

ホウ酸処理のデメリット

ホウ酸処理には、デメリットは2つ。

  1. ・即効性は薄い
  2. ・水に弱い

それぞれのデメリットを説明します。

1 即効性は薄い

ホウ酸はあくまでも予防剤として使用する薬剤です。
しかし、シロアリの駆除を目的に使用した場合は、すぐに効果を発揮するわけではないため、即効性は薄いです。最低でも2〜3ヶ月は様子をみてください。合成殺虫剤と比較すると、シロアリの駆除に多少時間がかかります。

2 水に弱い

ホウ酸は水溶性なので、水に弱い性質があります。雨に濡れない場所への施工は問題ありませんが、外構や庭など、水で薬剤が流れる可能性が高い場所への施工は、効果が期待できません。

雨に濡れる可能性が高い場所に施工する場合、雨養生で解決できます。その場合はきちんとプロにお願いすると良いです。ホウ酸処理を行っているシロアリ駆除業者をお探しの人は、シロアリポリスにご相談ください。

まとめ

羽アリの駆除を目的にしたホウ酸処理は適切ではありません。即効性がないためです。しかし、シロアリ予防の面でホウ酸処理は年数がたっても分解されることもないですし、劣化もなく半永久的にシロアリの予防効果が持続させるため防蟻剤として使用すると経済的です。また、カビの発生を抑えるので悪臭を防げますし、燃えづらくする効果もあります。人の体に害がなく、土台から屋根まで広い範囲で利用可能です。

家の中に羽アリが出てそれがシロアリの場合、そのまま放置していると、家に被害が広がる可能性が高いです。羽アリがシロアリの場合、家に被害が広がる前に合成殺虫剤等で駆除を行い、シロアリ予防でホウ酸処理を行うのがベストです。その際は、ホウ酸処理業者に依頼するのが一番です。プロに依頼すれば、シロアリを残さず駆除してくれます。

ホウ酸処理を行っているシロアリ駆除業者をお探しの人は、シロアリポリスに相談ください。シロアリポリスは、反社チェックを行っているので、安心して任せることができます。シロアリに大切な家を壊される前にホウ酸処理を行うことをおすすめします。